
ノート Note
✳️<訓練の1日ひとこと> 思いつくままに を「身体の養生」ページに近々UPします。
✳️2023.2.15
今、竹田賢一著 「地表に蠢く音楽ども」を読んでいて半分くらいまでたどり着いた。どなたかが「バイブル」と言っていたけど、刺激に満ちたエキスがたくさん詰まっている。 読み初めは音楽用語もあり難しく眠くなったけれど、いつからか逆に目覚めるようになった。音楽をする人に限らず芸術を志す人には、ぜひ読んでほしい大事な本だと思う。
私は音楽する人(演奏家)として竹田さんに出会っているので、コラボする相手、即興する私の身体の中に入ってくる音であるか、どうかでしかない。信頼できる人ということとは別なことで、そこはどんなに偉大な方であっても妥協はするつもりはない。まあ相手が拒否することだってあります。
お互いに自由。
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60年70年80年のあの時代、竹田さんのような批評家がいたので、音楽が多様な展開をしていったのだと思う。
ダンスの世界も、熱く語る批評家、メディアがあったことが今につながっているのだと思う。
今を生きる私たちは芸術を通して何を残せるだろうかと課せられていると、読みながら思う。2023.2.14
付記:コラボ作品「魚ー精神のピストン 三面鏡に映ったチベットの花嫁」
(作・構想・ダンス:居上紗笈 音楽:竹田賢一 演出:及川廣信)は、90年代の伝説のコラボレーションとなりました。
ダイジェスト版を機器の事情を克服して、UPしたいと思っています。
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✳️2023.2.11
今日2月11日は父の誕生日。生きていれば、99歳。
苦労して早く亡くなった。苦労をかけた人の一人が私。
愛されていたのだと思う。
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父は、
娘が生まれた年に亡くなった。
抱かせてあげれたのが唯一の親孝行。
あんなにうれしそうな顔を見たことがなかった。
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私の誕生日11月1日が、父の命日、父が亡くなった日。
3歳で両親を失って苦労した経験・心の絶望は誰も理解できない。亡くなる意識が朦朧とする中で最後に吐いた言葉が「お・か・あ・さ・ん」だったと聞いた。
想像を絶する生との戦いを、今、思う。2023.2.12
高校を1番で卒業したことも、ダンスでテレビに出たことも、スタジオでたくさんの生徒を教えたことも、海外に1年間行ったことも、たぶん、嬉しかったんだと思う。でも、1番嬉しかったのは、娘の誕生だったのだと思う。
この人を父とし、この人を母として生まれた因縁・恩は、父母が亡くなってから、「どう生きるか」なのだと思ってきた。 そう生きてきたつもり。
あらためて、思い返した今日でした。2023.2.12
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✳️告知 2022.9.7
舞台監督 居上貞之が肝臓がんのため、8月31日急に他界いたしました。78歳でした。コロナ禍ですので家族葬を行いましたが、9月4日通夜には大学時代の友人たちが駆けつけてくださいました。
9月5日葬儀の日は、奇しくも、及川廣信師の亡くなった日でした。
9月6日 初七日、過ぎました。 現実感がありません。
<バレエ、ダンス界の各方面の方々へ>
生前のご厚誼に対しまして、深く感謝申し上げます。 ありがとうございました。
生涯現役を貫きましたので、特にスタッフの方々には気を遣っていただいたことと思います。
ありがとうございました。
*一般社団法人 日本舞台監督協会より返信がありました。
この度は居上貞之様のご逝去のお知らせを頂きました。
心よりお悔やみ申し上げます。
居上貞之様は日本舞台監督協会会員として、舞台芸術の発展に尽力されました。
ご逝去を悼み、ご冥福をお祈り申し上げます。 9.8
一般社団法人 日本舞台監督協会
日本では珍しいバレエからモダン、コンテンポラリー、舞踏まで理解しディレクトできた稀有な舞台監督でした。9.15
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