国際ダンスコミュニケーションJAPAN2019 復活祭

​   4月29日( ITIダンスデーの記念の日)

 

 

  ギャラリーX で行われた公演・イベントの写真です

                 撮影:池上直哉

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International Dance Communication JAPAN 復活祭(4月29日(月・祝)| ギャラリーX|東京・両国)

「平和を願う」評

 

展覧会では、これまでの活動の軌跡が写真と映像によって端的に辿られた。イベントの際に写真は外され、沢田滋野による稲妻のような抽象美術作品が空間を彩った。沢田の作品によりギャラリーは舞台空間へと変化したのであった。

 

この中で各人が舞った。 

藍木二朗作品「J」出演:藍木二朗。藍木は何処からでも何処までも見渡せる海のような水平の動きを大切にした。波、風、光、空、雲。様々な情景が浮かんできた。

村松明美作品「 愛しみ 」出演:村松明美 + 嶋田雄紀(ヴァイオリン)。空間を切り裂くような鋭いヴァイオリンと、一つの存在を包み込むような村松のダンスが融合した。その印象は時に逆転し、生成を無限に繰り広げるのであった。

直江早苗作品「哀/Eye(s)/相」出演:直江早苗+藍木二朗。直江は水ではなく土の上を二本脚で確実に進むような水平のダンスを、二度目の登場の藍木は地に足を根ざしながらも上空へ意識を放つような垂直の動きを見せた。ギャラリーに居ながらも大地を想起させる。

居上紗笈作品「二人静」花は花、水は水、大地の息吹、アー 無常 出演:いのうえ紗笈SAKYU  居上紗芽SAGA。対角線上に位置する二人は、まるで平和を祈念する魔方陣を描いているようにも見える。高低も工夫され、手前と奥しか意識できない宇宙空間を感じさせる。宇宙空間とは別に解すると、意識の世界でもある。二人の微細な動きこそは、万物を動かす本質に近づこうとしている。その謎を解き明かそうと研鑽を積むことは、我々が生きることとは何かと問うことと等価なのであろう。

各20分ほどの作品は、いずれ大きな舞台で長時間の公演へと成長していくのであろう。時空を乗り越えるInternational Dance Communication JAPANの、これからの活動を楽しみにしたい。

 

(宮田徹也|嵯峨美術大学客員教授)

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